グラインダと砥石の適合確認
砥石をグラインダに取り付ける前に、 砥石とグラインダの表示の適合を確認することが必要です。
グラインダには銘盤に回転数が表記されています。
グラインダで砥石を使用する場合には、回転数を周速度に換算した値(基礎知識Ⅴ)以上の最高使用周速度の砥石を取り付ける必要があります。
砥石の外観検査と打音検査
外観検査
砥石の取り付け前に、下記項目について目視での検査を行います。
- ひび、かけ、きずの有無
- ラベルの有無、異常の有無
- フランジ当たり面の異物の有無
- プロペラ状のひずみの有無(切断砥石の場合)
打音検査
砥石の取り付け前に、以下の要領で打音検査を行います。
- 打音検査の工具には木製ハンマーやドライバーの柄を使用する。
- ビトリファイド砥石の場合には澄んだ金属音が、レジノイド砥石の場合にはやや鈍い音が出る。
- 打音点をかえても同じ音が出ることを確認する。
- 打音操作は必要最小限度の力で行う。
※切断砥石のような薄い砥石、外径100mm未満の小型砥石には打音検査は有効ではない。
試運転検査
グラインダに取り付ける砥石の適合確認、外観検査や打音検査後、作業に入る前に必ず試運転を行い、異常のないことを確認してから作業を開始してください。
試運転検査
- 作業開始前には以下の要領で試運転検査を行います。
- スイッチを入れる前に作業位置に注意し、研削砥石が破壊した場合の飛散方向は避けておく。
- 新しい砥石を取り付けた場合には、3分間の空転を行う。
- 空転して異常がなければ、試削をする。そのとき安全性だけでなく、切れ味、その他研削性もあわせてチェックする。
- 一度試運転をして安全性が確認された砥石の場合でも、使用前には1分間の試運転を行う。
安全な作業のため、砥石とグラインダの表示は必ず守り、使用前の検査と試運転も毎回必ず行いましょう。