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基礎知識

砥石の基礎知識Ⅷ~砥石の検査・試運転~

グラインダと砥石の適合確認

砥石をグラインダに取り付ける前に、 砥石とグラインダの表示の適合を確認することが必要です。

グラインダには銘盤に回転数が表記されています。

グラインダで砥石を使用する場合には、回転数を周速度に換算した値(基礎知識Ⅴ)以上の最高使用周速度の砥石を取り付ける必要があります。

砥石の外観検査と打音検査

外観検査

砥石の取り付け前に、下記項目について目視での検査を行います。

  • ひび、かけ、きずの有無
  • ラベルの有無、異常の有無
  • フランジ当たり面の異物の有無
  • プロペラ状のひずみの有無(切断砥石の場合)

打音検査

砥石の取り付け前に、以下の要領で打音検査を行います。

  • 打音検査の工具には木製ハンマーやドライバーの柄を使用する。
  • ビトリファイド砥石の場合には澄んだ金属音が、レジノイド砥石の場合にはやや鈍い音が出る。
  • 打音点をかえても同じ音が出ることを確認する。
  • 打音操作は必要最小限度の力で行う。

※切断砥石のような薄い砥石、外径100mm未満の小型砥石には打音検査は有効ではない。

試運転検査

グラインダに取り付ける砥石の適合確認、外観検査や打音検査後、作業に入る前に必ず試運転を行い、異常のないことを確認してから作業を開始してください。

試運転検査

  • 作業開始前には以下の要領で試運転検査を行います。
  • スイッチを入れる前に作業位置に注意し、研削砥石が破壊した場合の飛散方向は避けておく。
  • 新しい砥石を取り付けた場合には、3分間の空転を行う。
  • 空転して異常がなければ、試削をする。そのとき安全性だけでなく、切れ味、その他研削性もあわせてチェックする。
  • 一度試運転をして安全性が確認された砥石の場合でも、使用前には1分間の試運転を行う。

安全な作業のため、砥石とグラインダの表示は必ず守り、使用前の検査と試運転も毎回必ず行いましょう。

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